オリ2位・宗佑磨の母親が語る「育児と仕事と勉強の16年」
横浜の南西に位置する古都・鎌倉。歴史ある家屋が軒を連ねる住宅街の一角に宗と母・ミカさん(51)は暮らしている。
自宅は、リンパ排出法のセラピストであり整体師のミカさんの仕事場でもある。宗も疲れた体を癒やすため、施術室で母の治療を受けることがある。
「今ではセラピストとして独立していますが、全て30代になってから猛烈に勉強して資格を取得しました。20代の頃は7歳からクラシックバレエを習っていたこともあり、フラメンコやサルサの歌手をしながら音楽事務所で外国人音楽家の企画、招聘を担当していました。いろいろ経ての現在ですので、そこから話すと一冊の本ぐらいになってしまいますよ(笑い)」
こう話すミカさん。20代の頃からアフリカの太鼓音楽に魅了され、92年にセネガルに渡り、縁あって知人のギニア人で国立バレエダンサーと結婚。何度か日本とアフリカを行き来しつつ、しばらく現地で生活した後、一緒に帰国した。そして96年6月、当時暮らしていた東京・武蔵野市で長男である宗が生まれたが、97年に離婚。そこから1歳の息子との母子生活が始まった。