チームは豪に快勝も“蚊帳の外” ますます薄まる香川の存在感
「香川は、アギーレ構想の中でアンカーの前に位置するインサイドハーフの左を担当していますが、本人が希望しているトップ下のポジションと比べると他選手との連係、守備などに気を取られ、攻撃を差配しながら積極的にシュートを放つという持ち味が生かせず、いつも窮屈そうにプレーしています。オーストラリア戦では前半30分すぎ、アギーレ監督が布陣を4(DF)―3(MF)―3(FW)から、香川をトップ下に置くシステム(4―2―3―1)に変更すると、香川はより攻撃に専念できるようにはなりました。でも、結果を残すことが出来ず、これでアギーレ体制6試合で無得点。日本代表の中で存在感は希薄なままです」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
香川のピークは、ドイツ1部リーグ連覇の原動力となった10―11、11―12年シーズン。その後、ベンチ暮らしの多かったマンチェスター・ユナイテッドの2年半で試合勘を失い、ドイツ時代とは別人のようになってしまった。来年のアジア杯には招集されるだろうが、そこでもダメなら香川が代表から外れることも十分にありえる。