江夏豊氏を臨時コーチに来春招聘 阪神の本当の狙いは?
阪神が大物の臨時コーチ招聘に躍起だ。OBの江夏豊氏(66)が来春キャンプで臨時コーチに就任するという。
今秋キャンプでの大野豊氏(広島OB)の臨時コーチ招聘に続き、今度は伝説の大投手。実現すれば実に40年ぶりの“古巣復帰”だ。周囲には「ファンやマスコミ向けの話題づくりなんじゃないの?」との声もあるが、“江夏コーチ”への期待も少なくない。某阪神OBは、「能見、岩田、岩貞ら左腕に限らず、藤浪の才能開花の一助になるはずです」と、こう続けた。
「藤浪は参加する日米野球で先輩投手から、いろいろアドバイスを受けています。そのひとりが広島の前田健太。藤浪は来春キャンプの調整について、『量よりも質、球数よりも回数を重視するのは悪くない』と教わったそうだ。前田は経験豊富で確固たるフォームを確立しているけど、藤浪はまだ不安定。変化球に頼って腕だけでなく体全体が横振りになっている。150キロ後半のボールがあるのに痛打を浴びたり、フォークを簡単に見極められるのはそのせいだと思う。フォームを安定させ、ストレートの球質をもっと磨かないと、このまま頭打ちになりかねない。それには一定量の投げ込み、走り込みが必要。江夏さんは投げ込み、走り込みを重ねて、最大の武器だったアウトローへの制球力を磨いた。江夏流の技術、考え方を藤浪が理解できれば、さらに成長するはずだが……」