新主将任せ複数年契約も 巨人が必死の坂本「引き留め工作」
巨人が異例の引き留めプランを温めているという。
8年間務めた阿部が主将退任を表明し、後任の最有力候補に名前が挙がる坂本勇人(25)。就任すれば文字通り、巨人の顔になる。その坂本は来季中には国内移籍が可能なFA権を取得するため、球団は複数年契約を用意する意思があるという。
巨人はこれまで、主力がFA権を取得した年のオフに複数年契約を結ぶのが通例だった。最近の生え抜き選手では07年の高橋由、09年の阿部、12年の内海はいずれも取得後に4年契約を結び残留した。それが1年前倒しとなれば、巨人では異例のこと。球団関係者がこう言う。
「他球団では1年前から複数年契約を結んで残留を要請するのは珍しくない。楽天の嶋は今季取得する前の昨オフに4年契約を結んでいる。坂本の世代はマー君とかマエケンとかメジャー重視の年代。早めに手を打っておく必要がある。ただでさえ坂本は、先日の日米野球で侍ジャパンの主力として、メジャー側の評価も高かった。来季から主将を任せる案があるのも、巨人に残留させたい球団の思惑と無関係ではない。チームの顔料、期待料、生涯巨人の確約までいけば、4年総額で12億円程度にまで跳ね上がるかもしれない。本人が1年契約がいいというなら、先のことは分からないということなのでしょう」