某球団と選手会事務所の大差に驚いた
プロ球界は経営のグランドデザインを変革すべき時期に来ていると思う。メジャーのようにコミッショナーが全国放送の放映権料を一括管理したり、球団から税金を徴収し、各球団、選手会に再分配してもいい。選手会は選手のセカンドキャリアを考える上で大切な機関。もうちょっと分配金の取り分があってもいいのではないか。
実は選手会を訪ねる前に、某球団の球団事務所にも足を運んだ。大手町の一等地にそびえ立つ最新ビルディングの20階以上にある球団事務所と、日本橋の雑居ビルにある選手会。立場が違うので当たり前だが、オフィス環境ひとつとっても凄い違いがあって興味深かった。
儲けが少なくても、分配金で一定の収入を得られれば球宴を2試合も3試合もやる必要はなくなる。1試合じゃさみしいと思われる方もいると思うが、リーグが2つあるからこそ、その交わりの重みを再考してはどうか?
▽もりたか・ゆうじ 1963年、長野県生まれ。漫画家・コージィ城倉の原作者としてのペンネーム。89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。筆者原作の「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした野球漫画。タイトルは、主人公・凡田夏之介の座右の銘である「グラウンドには銭が埋まっている」が由来。