メジャー関係者を疑心暗鬼にさせる阪神鳥谷“2年前の前科”
鳥谷はスコット・ボラス氏と代理人契約を結んだ。今年のFA市場は二塁手が手薄といわれるものの、来年で34歳を迎える鳥谷に、メジャー契約を提示する球団があるかは不透明。「スプリット契約になる」という声もある。米ヤフーが11月上旬に発表したFAランキングでは90位に過ぎない。
■川崎宗則のような覚悟はあるのか?
一方、阪神は生え抜きのスター選手ということもあり、「年俸は出来高込みで5億円、契約期間は5年以上」と破格の条件を提示したという情報もある。
「米球界では今回も12年オフと同様、阪神から好条件を引っ張り出すために、『メジャー』を使ったとみる向きもある。今季は自己最高打率(.313)をマーク、海外FA権を取得して2年が経ち、阪神との条件を見直す絶好の機会。川崎宗則は11年オフにマリナーズとマイナー契約しか結べなかったが、覚悟を決めて海を渡っただけに、『鳥谷は本気なのか?』と懐疑的にみるメジャースカウトもいる」(前出のマスコミ関係者)
この日、ゴールデングラブ賞の授賞式に出席した鳥谷は「すべて(代理人に)任せている。ある程度決まってから報告があると思う」と話したが、いまさら「本気」といわれても、結果としてメジャーを条件吊り上げに使った“前科”があるだけに、信用できないというのだ。