メジャー関係者を疑心暗鬼にさせる阪神鳥谷“2年前の前科”
「あの時は行けたんだけどね」
メジャー移籍を視野に入れ、海外FA権を行使した阪神の鳥谷敬(33)について、マスコミ関係者がこう言った。
「12年オフに海外FA権を取得。その年は『鳥谷がメジャー挑戦を考えている』と各メジャー球団にも伝わっていて、調査を進めていた。ダイヤモンドバックスのタワーズGM(当時)ら各球団の幹部クラスが、同年にメジャーへFA移籍した藤川球児とともに鳥谷の視察も行った。だが、鳥谷は阪神が3億とも4億ともいわれる大型契約を提示したことで、11月中には早くも阪神残留を発表した。ツインズで二塁、遊撃を守った西岡剛が失敗に終わったこともあり、日本人内野手には好条件が期待できない事情があったにせよ、『メジャー、メジャー』と言っていた割には、あまりにもアッサリと身を引いたと受け取ったメジャー関係者は少なくなかった」
某メジャースカウトは「12年オフ、トリタニは条件にこだわらなければチャンスを得ることができたが、強い意志を感じられなかった」と話す。
メジャースカウトの中では今も、その“疑念”は消えていないようだ。