八百長疑惑アギーレ後任候補にペトロビッチなぜ挙がらない
旧ユーゴ・セルビア出身のペトロビッチには「オシム監督の愛弟子」という勲章がある。現役晩年にオーストリア1部のグラーツでプレー。引退後の96年、グラーツのアシスタントコーチに就任した。その時のトップチーム監督が、Jリーグ千葉で知将の名をほしいままにし、病に倒れる07年11月まで日本代表を率いたオシムだ。
■代表監督就任は一部の浦和サポにとって“渡りに船”
06年にJリーグ広島の監督に就任したペトロビッチは6シーズン采配を振り、12年に浦和監督に転身した。今季はシーズンを通して優勝争いをリードしてきたが、先月29日の鳥栖戦に引き分けたことでG大阪に1位の座を明け渡し、8年ぶりのJ1優勝は厳しくなった。
「この状況が、ペトロビッチ代表監督の就任を後押しする」と某サッカー関係者がこう続ける。
「浦和上層部はペトロビッチの手腕、人柄ともに高評価。J1優勝を逃しても留任させる意向も持っている。しかし、リーグ終盤の逆転劇に過激なサポーターを中心に《ペトロビッチ留任には納得がいかない》の声が高まることも予想される。ペトロビッチ日本代表監督就任の流れになれば、浦和サイドも心置きなく解任できる」(前出の記者)