香川が主力剥奪ピンチ サッカー日本代表合宿で精細を欠く
アジア杯の開催地オーストラリアの南東部セスノックで直前合宿中の日本代表は5日、地元クラブと練習試合(30分×2本)を行った。試合は7―0と日本代表の圧勝に終わったが、主力の中でパフォーマンスが上向かず、浮かない表情の選手がいる。エースナンバー・背番号10のMF香川真司(25)だ。
インサイドMFで先発した香川は攻守に精彩を欠き、後半から香川に代わって出場したFW乾貴士(26)が2得点。香川の不調ぶりが際立った格好である。「香川の日本代表内における優先順位が、明らかに下降線をたどりつつある」とは現地取材中のサッカージャーナリスト。さらにこう続ける。
「自分のリズムでドリブル突破を図り、短いパス交換でDFを翻弄しながらシュートに持ち込むのが香川の持ち味ですが、ミドルパスを多用してシンプルに攻めるアギーレのサッカーとフィットせず、暗い表情でプレーしているのが印象的です。マンUから古巣ドルトムントに戻ったものの、連続リーグ優勝の立役者だったころよりもプレーの精度、キレ、決定力は落ちており、ドルトムントでもスタメン落ちが珍しくなくなった。同じプレースタイルのMF清武弘嗣(25)や乾と比べて好材料の少ない香川は、主力組はく奪の危機です」
もし香川が12日のパレスチナ戦でパッとしなかったら、第2戦のイラク戦はベンチから試合を眺めることになりそうだ。