米ツアー専念の松山英樹に制裁金 「時代に逆行」と非難の声
さらに菅野氏はこうつづける。
「昨年、国内でテニスがあれだけ注目されたのは錦織圭(25)が全米オープンで準優勝するなど大活躍したからに他ならない。今の若者たちは世界が土俵です。ゴルフにサッカー、野球に卓球、水泳等々、有望な子供たちはみんな小・中・高校の時に世界の舞台を経験している。目指すのは日本一ではなく世界の頂点です。錦織も世界のトップになるため中学から米国留学した。それが今の時代です。JGTOは、選手が世界で戦える環境を整えるどころか、足かせをはめて逆行するようなことをやっている。選手やファンに反感を持たれるだけです」
■アスリートの海外進出を阻む日本スポーツ界の封建制度
こんな閉鎖的でローカルなルールをつくって選手を縛っているのは、ゴルフ界だけではない。
大リーグのレッドソックスに所属する田沢純一(28)は社会人時代の08年、ドラフト1位指名が確実といわれていたが米球界入りを表明。プロ野球の12球団にドラフト指名を見送るよう文書を送った。これに怒ったプロ野球界は、日本のドラフト指名を拒否して海外のプロ球団と契約した選手は、退団後に帰国しても高卒は3年、大卒・社会人なら2年間は日本野球機構(NPB)の12球団とは契約できない規則を設けた。いわゆる「田沢ルール」と呼ばれるものだ。