懸賞金を高々掲げ 横綱白鵬は勝てば何やっても許されるのか
横綱ではなく、スモウレスリングのチャンピオン――といっても過言ではない。
大相撲初場所8日目、横綱白鵬(29)がまたもやらかした。安美錦を下して勝ち名乗りを受けると、「どうだ!」と言わんばかりに懸賞金の束を高く掲げたのだ。以前から懸賞金をひったくるように受け取るしぐさが問題視されていたが、今回はそれ以上に品がない。かの朝青龍を上回る態度の悪さだ。
横綱審議委員会の「品格確認基準の内規」には、「一、相撲に精進する気迫 二、地位に対する責任感 三、社会に対する責任感 四、常識ある生活態度 五、その他横綱として求められる事項」とある。張り差し、ダメ押し、ヒジ打ちに懸賞金を受け取るしぐさ。どれを見ても、横綱たる品格を備えていないことは一目瞭然だ。
もちろん、過去の横綱全員が全員、品格のある人物だったわけではない。だからといって白鵬が何をしてもいいというわけでもないだろう。
ただ強いだけが横綱ではない。白鵬が「相撲」と思っているものは、単なるスモウレスリングだ。