手術決断先送りのダルに「日本の医師にも診断仰ぐべき」の声
米国の医師による手術か治療かの判断基準も疑わしい。実際、フィリーズのサイ・ヤング賞左腕クリフ・リー(36)は昨年8月に左肘の靱帯を損傷し、PRP療法を選択した。ダルを診察したアルチェック医師の診断で手術を回避したが、今春のキャンプで再発。リーは今回も、ダルがサードオピニオンを求めるアンドリューズ医師の診断で手術を回避したものの、往年の投球を取り戻せる保証はない。
「ダルや田中(ヤンキース)のように、靱帯が傷ついた選手は米国だけでなく、日本の医師の診断も仰ぐべきじゃないでしょうか。キメの細かい技術を持った日本の医師に執刀を依頼すれば、復帰後のパフォーマンス低下を防げるかもしれません。少なくとも、米国のように術後、縫い目が雑だったり、傷口が残ったりということはまずありません。リハビリ技術は日本も進歩しており、不安はないと思う」(前出の友成氏)
トミー・ジョン手術といえば、米国が本場とはいえ、「米国神話」をうのみにする必要はなさそうだ。