錦織逆転で大会初の4回戦進出 勝因は「1stサーブ得点率」
テニスのマスターズ大会今季初戦、BNPパリバ・オープン6日目は16日(日本時間17日未明)、男子シングルス3回戦で第5シードで世界ランキング5位の錦織圭(25)が同31位のフェルナンド・ベルダスコ(31=スペイン)と対戦。6-7、6-1、6-4で逆転勝ちし、同大会初の4回戦進出を決めた。
過去2度の対戦で2敗を喫している左打ちのベテラン相手に第1セットは左右に揺さぶられ、サービスゲームをキープするのがやっと。タイブレークまでもつれ、先にブレークチャンスを得ながら、角度のあるサーブに対応できず、このセットを落とした。
それでも第2セットは主導権を奪い返す。右足を故障したベテランを容赦なく攻め立て、一気に5ゲームを連取してタイに戻した。最終セットは5-4とリードして迎えた第10ゲームで連続ダブルフォールト。自らピンチを招いたが、最後は巻き返し、フォアハンドで粘る相手を振り切った。
この試合の錦織は第1サーブの成功率はわずか55%(ベルダスコは72%)ながら、同サーブの得点率は実に77%(ベルダスコは64%)だった。世界のトップ選手が集う今大会ではサーブの出来が錦織の明暗を分けそうだ。