ダルは28歳でメス 「トミー・ジョン手術」復帰までの確率
必ずしも明るい未来が待っているとは限らない。
右肘靱帯損傷で17日(日本時間18日)、腱を修復するトミー・ジョン手術を受けるレンジャーズ・ダルビッシュ有(28)のことだ。
メジャーではこれまで300人近くがこの手術を受けた。成功率はほぼ100%に近い。ダル自身も「自分の肘がどんどん良くなっていく。その間にできることが増えるし、いいこともたくさんあるので、僕はそこが楽しみ」と言っているものの、手術自体がうまくいっても、リハビリや術後のケアがうまくいかなかったり、能力が落ちたりするケースが少なくないからだ。
まず、手術を受ける年齢が高いほど回復が遅くなる確率が高い。12年に米国の医学誌「アメリカン・ジャーナル・スポーツ・メディシン」が発表したトミー・ジョン手術に関するデータによれば、20~27歳で肘にメスを入れた場合、復帰に要する期間は平均で15カ月。それが28歳で同手術を受けた場合、平均で16.9カ月と1カ月以上も復帰が遅れる。
メジャーに戻れる確率も年齢が増すにしたがって低下する。