首位中日の課題は谷繁監督 “選手兼任”のさじ加減とOB指摘
「試合出場がちょっと少ないですよね」
中日OBの評論家・藤波行雄氏が、こう言う。
兼任2年目を迎えた谷繁監督(44)。チームは14日の阪神戦にサヨナラ勝ち。開幕から首位を走るなど好調を維持しているが、一方で「選手谷繁」としては16試合を終えて3試合に出場しただけ。マスクをかぶったのは途中出場の1試合で、あとは代打としての出場。ほぼ、監督専任になっている。
「選手兼任といっても、監督としての立場もある。育成を考慮すれば、後継者として松井雅(27)を育てたい気持ちもあるのでしょう。ただ、17試合中7試合に出場したオープン戦時と比べ、試合に出る意欲があまり感じられないのが気にかかる。調整が遅れていて、先発出場するには時間がかかるのかもしれませんが、問題は今後です。捕手は簡単には育たないポジションだし、松井には経験が必要。巨人、広島、阪神というライバル球団が調子を上げてきたときにどう踏ん張るか。優勝争いをするときにどう戦うか。そこにはやはり、百戦錬磨の谷繁の力が必要だと思います」(藤波氏)