チグハグ采配を選手カバー 巨人は原監督がいない方が強い?

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 巨人が2-1で逃げ切った2日のオリックス戦、ベンチのナインも「エッ?」という表情になったのが、四回裏の攻撃だった。無死一塁で打席には主砲の坂本。4番のバットに期待するファンの歓声はしかし、すぐにどよめきに変わった。

 ベンチから送られたのは、犠打のサイン。これを決められなかった坂本は4球目を中前にはじき返して意地を見せたが、これで無死一、二塁と好機が広がっても原監督はかたくなだった。続く5番のアンダーソンにも送りバントを命じ、これが失敗して無得点に終わると、試合後にこう言った。

「なかなか点が入らない中、どういう形でも最善策とチームで動いたということですね。結果的には1死二、三塁というシチュエーションにはできなかったということ」

 交流戦に入っての坂本の打率は.348、アンダーソンが・286。他球団スコアラーが言う。

「1-0とリードしていた場面でイニングもまだ浅い四回。2人の調子が悪くないだけに、手堅いなという印象を受けたのは確か。この日の先発の2年目19歳左腕の田口が好投していて、なんとか追加点を取ってラクにしてやりたいという配慮もあったと思う。むしろ、意外だったのが六回裏の攻撃ですよ。当然、送ってくるものだと思ったら正反対な手を打ちましたからね。チグハグといえばチグハグです」

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