横綱白鵬に苦言「エルボーなんてフェアじゃないよ」
負けたら辞めなければならないのが横綱だと白鵬はよく口にして、勝つという“結果”にばかりこだわり、残念ながら勝ち方という“過程”には全くこだわりがないように見える。「横綱相撲」という言葉があるのは、横綱には横綱の相撲、横綱の勝ち方があるから。ただ勝てばいいわけではない。勝ち方で「さすが横綱」とファンを納得させ、魅了するのが番付最上位にいる者の本来の姿だろう。武蔵川親方は「相撲が荒れている」と言う。
「相撲内容だよ。勝てばいいってもんじゃない。フェアじゃなきゃ。エルボー入れるなんて、フェアじゃない。
相撲って、アートなんだよ。美しいアート。柔道は“道”って書くけど、相撲もそう。フェアプレーじゃないといけない。柔道は最近、足を掴んだりタックルしたらペナルティーを取られて負けになるだろ。相撲も、同じようにしたらいいと思う。でないと、ああいう相撲はなくならないよ。
昔は、基本、当たって前に出る相撲が多かった。だから、ああいうことはなかったんだけどね」
「相撲はアート」と言う武蔵川親方。最近の土俵ではいかにアートではない相撲が多いか、明日も指摘は続く。(つづく)