巨人「高速マシン」打撃練習に“落とし穴” 敵軍コーチが発見
巨人が貧打解消策として、春季キャンプなどで行った高速マシン打撃練習を再び導入している。
開幕後は封印していたが、17日の全体練習から復活。19日の中日戦の試合前練習でも継続し、球速は145キロに設定。マウンドより前に設置しているため、打者の体感速度は150キロを優に超える。
1勝2敗に終わった中日3連戦は、12安打5点、8安打7点、6安打3点。安打の内訳は、初戦は大野から7、又吉から3、福谷から2。2戦目はバルデスから4、田島、西川から2ずつ。3戦目は山井から6。確かに中日救援陣は150キロ前後の速球派が多い。原監督は一定の効果が出たと見て、主催試合では継続する考えのようだ。
室内練習場での個人練習やキャンプでは当たり前のマシン打撃。だが、試合直前に150キロ超の快速球を体感させるのは珍しい。この光景を見た中日のあるコーチは言った。
「早めに始動して振り負けないようにする狙いなんだろうが、その分、変化球への対応は難しくなる。始動を早くすれば、例えば、いいフォークやスライダーがきたら振っちゃうわけだから。きのう(20日、直球が130キロ台の軟投派)バルデスがそこそこ抑えた(6回4安打、自責点1)。変化球投手の時はどうすんだ? ああいう練習はもろ刃の剣なんだよ」