3連敗で借金生活…巨人・原監督に蘇る06年の“トラウマ”
巨人が3連敗で借金生活に突入した。
24日のDeNA戦も最近の負けパターンだった。初回に一塁・阿部の緩慢な守備のスキを突かれて1点を失うと、打線はDeNA先発の19歳・砂田を打ちあぐね、5回1失点の好投を許した。
救援陣も踏ん張れない。1-1の八回にマウンドに上がった2番手・山口がバルディリスに適時打を浴び、1死しか奪えずに降板。12連敗中だったDeNAにとどめを刺すどころか、連敗を食らう赤っ恥だ。
打線は長野のソロ本塁打の1点のみ。リーグワースト2位のチーム打率.238は一向に上昇する気配はない。毎度毎度の貧打に原監督は「こういう状態は珍しい。もがくのも勝負師、武士らしくあって欲しい」と苦言である。
ここ5カードは2勝12敗。6月は5勝12敗となった。71試合目で35勝36敗と黒星が先行。阪神に抜かれ、首位から陥落した。原監督は「まだ半分だろ」と強がるも、不吉なことに今季と酷似している年があった。
原監督第2次政権1年目の06年である。この年はスタートダッシュに成功したものの、阿部、高橋由、小久保といった主力が故障で次々と離脱。交流戦で今季と同じ11位の惨敗を喫すると、歯止めが利かなくなった。6月は6勝19敗。借金生活に突入したのは今季と1日違いの6月25日だった。この年のチーム打率はリーグワーストの・251。故障者が出て失速し、貧打に泣いているのも一緒だ。終わってみれば、首位の中日に23・5ゲームも離され、借金14の4位に沈んだのである。