ロッテが頭抱えるデスパイネの“一時離脱” メジャーが強奪も
ロッテが主砲・デスパイネ(29)の「一時離脱」に頭を悩ませている。
デスパイネは今月中旬にトロント(カナダ)で行われる南北アメリカの国々が参加するパンアメリカン大会にキューバ代表として出場する。そのため9日にいったん離日。再来日は21日ごろになる見込みで、ロッテはその間の約2週間、「主砲不在」の戦いを強いられる。
6月30日の一発を含め、ここ5試合は20打数8安打、3本塁打、8打点の打率4割。昨年9月23日以降、デスパイネが一発を放った試合は12試合連続で負けなしだ。そんな主砲の離脱はAクラス入りを狙うロッテにとって痛手だが、球団が恐れているのは一時的な「戦力ダウン」ではない。絶好調のまま国際大会に出場することで、「キューバの至宝」をメジャーにさらわれる可能性が出てきたからである。
もともとメジャー志向が強く、今でも「将来はメジャーでプレーすることが夢」と公言するほど。30日(日本時間1日)には米国、キューバの国交正常化交渉がまとまり、亡命以外の選手によるメジャー挑戦が可能になる見込みだ。政情に変化が生じた状況下で、メジャーのスカウトが多数集結する国際大会に出場する。そこで活躍でもすれば、米球界も放ってはおかないだろう。