「周囲がケアを」 過熱する早実・清宮フィーバーに識者が懸念
「高校野球100周年で話題が欲しいのに、ナンバーワン投手の高橋純平のいる県岐阜商が予選で敗退。スターが消えたところで、ニコニコしてもっさりした清宮をこぞってスター選手に仕立て上げたのですよ。打率5割といっても、地区予選でそれくらいの数字を残す選手は他にいくらでもいますし、どうも変化球にはついていけてないようにも見える。ひょっとしてマスコミは清宮が大した選手ではないと分かったうえで、それでも夏の間だけでも構わない、期間限定で結構とスターを作り上げているんじゃないでしょうか。だとすれば清宮は新聞を売る、視聴率を上げるために作り上げられた客寄せパンダじゃないですか。マスコミの商魂は本当に浅ましいと思いますね」
■未熟なまま終わる危険も
問題は売れればよいと、いとも簡単にスターを作り上げてしまうマスコミのスタンスが、結果として清宮を潰してしまう可能性がある点だ。
どこそこの怪物、怪童と騒がれながら、その後、鳴かず飛ばずで終わったプロ野球選手は枚挙にいとまがない。清宮の早実の先輩である日本ハムの斎藤佑樹(27)にしたって、活躍のピークは高3夏の甲子園。「ハンカチ王子」と騒がれ、全国制覇しながら、早大を経て入ったプロでの数字は右肩下がりだ。