「周囲がケアを」 過熱する早実・清宮フィーバーに識者が懸念

公開日: 更新日:

 本人に大学やプロで結果を残すだけの実力がなかった例ももちろんあるにせよ、スター選手に祭り上げられたがゆえに勘違いして伸び悩んだ選手も多い。

「高校生が連日、テレビや新聞の1面で大騒ぎされたら、そりゃ勘違いもしますよ。清宮の受け答えを聞いていると、うれしくてもう、舞い上がっちゃってるところも見受けられますからね」とは前出の吉川氏。同じく作家の麻生千晶氏もこう言った。

「16歳といったら、人生の助走期間。心身ともみっちり鍛えるべき時期じゃないですか。勉強を一生懸命やれとは言いませんけど、全人格的な教育が必要です。なのに、あれだけ騒がれ、チヤホヤされたら、野球さえうまければいいとか、一部分だけが肥大化してしまう危険があります。そうなれば人間としてもアスリートとしても、未熟なまま終わってしまう。恵まれた才能を、マスコミにスポイルされてしまうかもしれないのです。そうならないように親御さんをはじめ周囲は、彼をしっかりケアしてあげるべきだと思いますね」

 16歳の高校1年生を無理やりスターに祭り上げることが、結果として選手をダメにする。金の卵からせっかく出てきた芽を摘み取ることにもなりかねないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…