――軟式出身の監督も「新しい血」なのですか?
「ははは、そこまでは……(苦笑)。ただ、軟式野球の戦術が高校野球にも応用できるのは面白いと感じましたね」
――どういうことですか。
「例えばエンドラン。これは高校の軟式野球だけかもしれませんが、『軟投派にはエンドラン』というセオリーがあるんです。遅い球を投げられたらどんどん走る。だから、ウチは軟投派の投手は得意ですよ。後はエンドランの優先順位です。軟式野球では『接戦は先に動いたら負け』という格言もある。初戦の宮崎日大戦はこれを死守して、とにかく選手をあまり動かさないように、我慢比べで何とか勝つことができました」