首位ソフトBをまた手玉 7勝目オリ東明がとる“珍異名”とは
またしても最強打線を手玉に取った。オリックスの東明大貴(26)が19日のソフトバンク戦に先発。7回を1失点に抑え、7勝目(5敗)を挙げたのだ。
「(被安打9で)常にランナーを背負って投げてましたけど、何とか粘ろうと思っていました。野手の方がしっかり守ってくれているので、もっと最後まで投げて勝ちたいですね」とは試合後の本人だ。
社会人の富士重工から13年のドラフト2位で入団した右腕。今季はソフトバンク戦にめっぽう強く、この日の勝利が3勝目(1敗)。自身の勝ち星の半分近くをパの首位を独走する球界最強チームから稼いでいるのだから評価していい。
持ち味はストライクゾーンの四隅を丁寧に、粘り強く突く投球。本来のピッチングが出来る日は手がつけられない一方、制球難に陥ることもしばしば。球威が飛び抜けてあるわけじゃないから、こういうときは相手打線の餌食になる。
その日になってみないと、調子が良いか悪いかハッキリしないことから、ナインには「今日は新東名か、不透明か」とイジられる。「新東名」とは東名に比べて東京、名古屋間の距離も時間も大きく短縮した優れものの高速道路。「不透明」は文字通りの意味。いずれも名字の「東明」にかかっている。
ソフトバンクをやっつけたこの日は、間違いなく「新東名」だった。