低迷巨人の原采配を「選手との信頼関係にヒビ」と評論家指摘
弱い。弱すぎる。
27日のヤクルト戦で巨人が2試合連続の完封負け。こちらも2試合連続となる11残塁を喫し、神宮で3タテを食らう赤っ恥だ。今季ワーストタイの5連敗で再び貯金がなくなった。
巨大戦力を抱えながらのこの体たらく。巨人OBの高橋善正氏(評論家)が「監督が動いていることが、ことごとく裏目に出ているように見える」と指摘するように、原監督(57)の采配が低迷の一因という声が、チーム周辺で日増しに大きくなっている。
この日のヤクルト戦もそうだった。0-0の五回無死一塁から3番の坂本に送りバント。これは成功したものの、4番の阿部ら後続が走者をかえせず、無得点に終わった。
「早いイニングでも中軸打者に送りバントをさせる。信頼してクリーンアップを任せているはずなのに、原監督の采配からはそれが感じられない。選手との信頼関係にヒビが入りかねないやり方が散見される。我慢し、動かないのも監督の仕事」とは評論家の権藤博氏だが、23日の広島戦でも三回無死一、二塁でバントをさせられた坂本はこの日、七回2死一塁で逆を突かれて牽制死。気の抜けたような凡ミスも、坂本だけを責められないという見方があるのだ。