低迷巨人の原采配を「選手との信頼関係にヒビ」と評論家指摘
「動く」といえば、ヤクルト3連戦から三塁ベースコーチを配置転換。開幕から務めてきた勝呂内野守備走塁コーチに代わり、この3試合は川相ヘッドコーチが務めた。続出している走塁ミスに原監督が激怒したことによる措置だという。ヤクルトのある選手がこう言う。
「スポーツ新聞を見ていると、巨人の選手は名指しで批判されたりしてますよね。うちは絶対にそういうことはありません。真中監督はミーティングで怒る時は個人名は挙げません。個人的に呼ばれる選手はいますが、みんなの前で誰かを吊るし上げたり、報道陣に名指しで批判したりはしない監督です。その代わり、コーチには厳しく言われますけど。選手個々を尊重してくれている感じがあって、何とかしたいという気持ちにさせてくれるんです」
■巨人選手に覇気がない意外な理由
一方の巨人はどうか。去る22日の広島戦では二回1死一塁からの右前打で一塁走者の長野が二塁でストップ。原監督は「攻撃的にと言っているけど、あれでサードに行けない。コーチャー(勝呂三塁コーチ)も簡単に止める。ランナーも当たり前のように止まる。ひとつひとつ各駅停車にしているようでは」と2人を名指しで批判した。が、その試合の自身の采配はどうだったか。0-0の七回に4番の阿部に代走を送り、5番の長野に命じたのは犠打。1死一、二塁となって、元4番の村田には代打を送ったものの、結局点は入らず。主力のやり切れない気持ちだけが残った。