日本陸上界に嫌気? 新星サニブラウンに「米国移住」情報
「彼が出ていくのも無理はない」
陸上関係者がこう言うのが、男子短距離のサニブラウン・ハキーム(16)。8月の世界陸上では200メートルの準決勝まで進出した新星は高校卒業後、米国でプロアスリートになることを検討しているという。
世界陸上では力強い走りでファンを魅了し、20年東京五輪でメダルも期待されているのに、まさかの米国移住。日本では社会人の陸上だけでメシを食っていくのは容易ではなく、このまま国籍を変える可能性もある。
冒頭の関係者は「陸連のゴタゴタに嫌気が差したんじゃないか」と、こう続ける。
「今回の世界陸上で日本のメダルは競歩の銅1つだけ。お家芸の400メートルリレーではサニブラウンを温存した揚げ句、バトンミスで予選落ち。この遠因といわれているのが、昨年10月の伊東浩司強化委員会短距離部長の解任です。伊東さんは100メートル10秒00の現日本記録保持者。来年のリオ五輪に向けて選手強化を託されていたが、任期途中で指導法をめぐって衝突していた原田康弘強化委員長にクビにされた。伊東さんは選手からの評判も良かっただけに、現場も困惑していました」
その結果、世界陸上は惨敗。原田委員長は「リオ五輪は楽観視できない」と、のんきなコメントで周囲を呆れさせた。サニブラウンが旧態依然とした日本陸連を見限ってもおかしくはない。