仙台育英・世那は「剛速球投手」 “流しのブルペン捕手”が絶賛
ところが、受けてみたら佐藤世那のストレートも凄かった。彼は「剛速球投手」だ。
重い、強い、しかも激しく動く。ボールが一番よく見える位置にいる捕手がこれほど捕りにくいのだから、打者はどんなに打ちづらいか。
右打者の内角高めに跳ね上がってくるような速球は、いったい何なんだ?
キャッチャーミットを止められない。流して捕らないとミットの中の親指がねじ曲がる。かっこつけて無理してミットを止めてみた。ムギュッとねじれた左手の親指が5日経ってもまだジンジン痛む。
フォークは一瞬、時間が止まったかのような錯覚を起こす。ボールが時計回りにクルクル回って、やっとのことでミットに。6球投げてもらって、構えたミットを外したフォークは一つだけだった。
「アーム」といわれる腕の振りも、リリースの見にくさとボールのパワーを生んでおり、むしろ大きな武器になっている。
さて、ネット裏でチェックした高卒1位候補の見立てはこうだ。