露ドーピングが他競技波及も 日本「リオ五輪メダル量産」の目
■ロシアはロンドン五輪でメダル82個
言うまでもなく、ロシアはロンドン五輪で金24個を含む計82個(国別4位)のメダルを獲得したスポーツ大国だ。中でも新体操、シンクロといった美しさと正確性を競う採点競技ではダントツの強さを発揮しており、他国を寄せ付けない。日本は今年の世界選手権で新体操団体5位、シンクロのデュエット(乾、三井組)で銅メダルを獲得した。新体操は3位のスペイン以下、5位日本までの3カ国は実力が拮抗しており、女王ロシア不在ならメダル取りのチャンス。シンクロのデュエットは金メダル争いに加わる可能性もある。
日本のお家芸である格闘技も、ロシアが消えればメダルが増えるかもしれない。
ロシアのレスリングはロンドンで男女合わせて金4個、通算11個のメダルを取った。男子柔道も金3個を含む計5個のメダルを獲得している。リオでお家芸復活をアピールする絶好のチャンスとみている柔道関係者もいる。
ロンドンで銅の女子バレーは、リオで40年ぶりの金メダルを目指す。前回5位のロシア(最新世界ランク4位)が不参加なら強敵がひとつ減る。
すべてはロシアが自滅すればの話だが……。