内股炸裂! 「井上康生2世」羽賀龍之介がリオ重量級牽引
柔道大国復活となるか。
柔道グランドスラム東京大会最終日の6日、男子100キロ級で羽賀龍之介(24)が初優勝を飾った。内股を武器に勝ち進むと、準決勝では同級世界ランク1位のガシモフ(アゼルバイジャン)からも内股で一本勝ちを収めた。
男子柔道は初の金メダルゼロに終わったロンドン五輪後、井上康生監督の指導で再出発。その後も柔道連盟の不祥事などに巻き込まれながら、壊滅的だった重量級を立て直すことに成功しつつある。羽賀はそんな井上体制を代表する選手といっていいだろう。
同じく柔道選手で講道館杯の優勝経験のある父と、競泳で国体に出場したこともある母との間に生まれたサラブレッド。東海大相模高1年時には、金鷲旗で史上初となる20人抜きも達成した。内股が得意だったことから「井上康生2世」と呼ばれ、今年の世界選手権でも金メダルを獲得している。
来年のリオ五輪の選考会となるグランドスラム東京を制した羽賀。代表入りはほぼ手中にしたようなものだ。