衝撃の大減俸 巨人・杉内は「小笠原ケース」でFA移籍へ
これまで巨人にFA移籍した選手は、今オフの脇谷を含めて総勢20人。が、巨人で現役を終えたFA組は、川口と今年1年しか在籍していない金城の2人しかいない。落合、清原、工藤、江藤、小笠原ら、大物FA選手のほとんどが巨人を去り、移籍先で引退しているのである。
「今回は杉内が自ら申し出たとはいえ、小笠原のケースに近い。チームに大きく貢献した時期があっても、大型契約が切れて成績が落ちてくると大減俸。活躍しているうちは好待遇でも、落ちぶれた時との落差が激しい。生え抜き重視の巨人は、外様選手に冷たいといわれる。衰えが見え始めた多くの大物が、出場機会を求めて他球団に移籍するのがお決まりのコース。ただ、年俸が5000万円になったことで、来オフ以降、FAで他球団にも手が届く存在になったといえる。来季中に復活を果たせれば、ラミレス新監督をはじめ、巨人出身選手や関係者が多数在籍するDeNAあたりは手を挙げるでしょう」(球界関係者)
来季中の復活を目指し、懸命にリハビリに取り組む杉内は「来年のできるだけ早い時期に戦線復帰したい」とした。
背番号「18」を背負ったまま巨人で終わるか。かつての大物FA選手同様、巨人を去るか――。考える時間はまだたっぷりある。