課題山積のマエケンに投球内容次第で「中継ぎ降格」の声
■層のブ厚い先発陣
地元紙「LAタイムズ」(電子版)など複数の米メディアによれば、前田はカーショウ、アストロズから移籍のカズミア(31)の両左腕に次ぐ先発3番手で起用される見込みだ。
先発ローテが予想される5人のうち、ただひとりの右腕だけに期待は高いが、計算されているわけではない。
投球回数など定められた出来高をクリアすれば、8年最大で1億620万ドル(約127億4400万円)を手にする契約ながら、基本給の年俸300万ドル(約3億6000万円)はメジャーの平均年俸425万ドル(約5億円)をはるかに下回る金額だ。
ドジャースは先発投手の層が厚い。MLB公式サイトの戦力分析は、現状で8人の候補がいるド軍の先発陣をリーグナンバーワンと位置付けている。昨季、左肩痛で全休した韓国人左腕の柳賢振(28)ら故障組も、夏場の復帰が見込まれる。
「先発陣は質量とも豊富なだけに、前田はシーズン序盤から結果を求められます。仮にシーズンを通じてローテを守れば、2ケタ勝てるかもしれませんが、大量失点KOが続いたり、防御率が4点台に落ち込むなど不安定な投球が続くようなら、ボルシンガー(27=昨季21試合に先発して6勝6敗)やウッド(25=同12試合に先発して5勝6敗)ら若手と入れ替わりでリリーフに降格する可能性もあります。前田は契約で先発での起用を保証されているわけではありません。年俸も安いだけにチーム内での競争に敗れれば、中継ぎに回るでしょう」(メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏)
2ケタ勝利どころかローテ落ちまであるというのだ。