高橋純と小笠原で好対照…ドラ1位新人2人に早くも課題
「一軍で投げるには時間がかかるよ」
ソフトバンクのチーム関係者がこう言うのは、ドラフト1位の高橋純平(県岐阜商)に関してだ。
昨春のセンバツでベスト8入りし、高校ナンバーワン右腕と称された高橋だが、9日の新人合同自主トレ初日、200メートルダッシュの際に左すねに張りを訴えていきなりリタイア。昨年、左太もも裏の肉離れを起こした影響で、左足の筋力が弱っていることもあり、ダッシュなど、下半身に負担がかかる練習については当面行わない方針だ。
本人によれば、肉離れしてから左足をかばう動作が染み付いていたという。故障後、初の実戦登板となった「U-18」でも、踏み出す左足に体重が乗らず、不安視するスカウトがいた。チームは長期的なスパンでこの高橋を育成するつもりでいるが、在京球団のスカウトが言う。
「高校時代から体力、持久力に不安があった。全国に名前を売った3年春のセンバツも、2試合完投したあとの準々決勝は明らかにバテていたからね。高橋が2年秋に就任した小川監督も、金の卵を追い込んでいきなり壊してしまったら大変なことになるから無理をさせられなかったと思う。他の強豪校の選手の方がよほど鍛えられているよ」