著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

名誉職だらけの尻軽野郎の名刺は破り捨ててやる

公開日: 更新日:

 前巨人監督・原辰徳が12日、客員教授を務める国際武道大学で「スポーツ戦略論2」という特別講義を行ったんだそうだ。ぶどう大学と聞いて山梨あたりでワインの作り方を教える大学かと思ったら、千葉で武道を教える大学だト。

 毎年講義をしているらしい。何を講義したか知らんが「時間ができたのでラグビーを見に行った」だの「歌舞伎を見に行った」だの。なにしろ客員教授、センセイだぞ。ありがたいことではないか。

 たくさん肩書を持ちたがるやつにゃヨダレモノ「客員教授」。すごいねえ。たまにおるわな。政治経済評論家にして外交防衛評論家にして作家にして○○協会名誉顧問にして日本うんじゃら連盟理事にしてクソミソ大学客員教授……。たくさん肩書があるってことは、どれも本業じゃないってことだ尻軽野郎め。裏側まで肩書を書き込んでるようなやつの名刺は破り捨てることにしている。

 巨人をすっぱり辞めたわけではなく、原辰徳は客員教授にして「球団特別顧問」だそうだ。あってもなくてもよろしいが、チーム経営にそれほど支障をきたさずに、適度な存在感を与えておけば世間様にも通りが良い名誉職という肩書。

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