巨人阪神で13人も…溢れる外国人に苦労するのはどっちだ
「そこへいくと、巨人は億を軽く超える助っ人がズラリと揃った。年俸が選手の『格』を表すとすれば、アンダーソンとメンドーサは二軍でチャンスを待つことになるが、問題は残りの5人。昨季13勝でチーム勝ち頭のマイコラスは外せないし、セットアッパーのマシソンもリリーフ陣の中心を担う重要な人材。といって、昨季8勝(8敗)のポレダだって貴重な左腕先発候補だ。内海に力の衰えが見え始め、股関節を手術した杉内が後半戦からの復帰を目指すという状態だから、左腕のポレダの必要性はいよいよ高くなる。この3人を一軍にすれば、新加入野手のギャレット、クルーズのどちらかが二軍ということになってしまうが、ギャレットは年俸3億円の4番候補で、ロッテから移籍のクルーズは日本での実績豊富な年俸2億円超。こちらも二塁のレギュラー候補だからね。誰を二軍に落としても『角が立つ』ような年俸と実績と格の持ち主だから、やり方を間違えると不満分子を抱えることになるんじゃないか」(セ球団編成担当)
前出の橋本氏はこう言った。
「選手の立場からすると、実績や名前に関係なく、キャンプ、オープン戦での状態を最優先して判断されれば、納得がいくもの。ただし、フォローは必要です。由伸監督も金本監督も監督経験のない1年目。余計な負担をかけないためにも、周りのコーチや球団がその役割を担い、いかに不平不満を抑えて、同じ方向を向かせるかにかかっていると思う。一軍枠から外れた選手でも、場合によっては二軍には行かせず、一軍に帯同させて調整させるとか方法はいろいろあると思いますが、新監督というより、脇を固めるスタッフの手腕が問われると思います」
巨人の村田ヘッドコーチ、阪神の高代ヘッドコーチの責任は重大だ。