先輩の前でドンブリ飯3杯 中日・小笠原に早くも大物の風格
この日は特守も行った。マウンドの位置で捕手用の防具を身につけ、森ヘッドコーチの繰り出す強襲打の捕球練習。約30分間、計103球のノックを浴びた小笠原は森ヘッドの「今日は終わり」という言葉に、「今日で、ですか?」と青息吐息で返す。同ヘッドに「今日は!」と念押しされるシーンもあった。
先輩からも少しずつ認められつつあるようだ。
キャンプイン直前の30日、先輩投手の若松(20)から焼き肉店に誘われた。育成の藤吉(19)ら計5人で20人前の肉を平らげ、小笠原は大盛りご飯を3杯も食べたという。
若松が言う。
「よく食べる子だなと思いました(笑い)。人懐っこい性格をしてますし、よく話したりイジったりします。しいて言うなら、ガムシャラさ、元気さが加わってくれば、もっといいと思いますね」
エースの大野は、ルーキーの印象をこう語る。
「見ていてすごい投手だと思います。甲子園の優勝投手ですし、いろんなプレッシャーがあると思いますけど、彼には『戦力になるんだから、焦らず開幕一軍を目指して頑張れ』と伝えました」