ローテ狙う燕ドラ1原 先輩・小川に弟子入りで何学んだ?
「キャンプが始まってから、指先にボールが伝わる感じが一番良かった」
ヤクルトのドラフト1位右腕の原樹理(東洋大)が12日、キャンプ初の打撃投手に登板。西浦、荒木に対して計43球を投じ、安打性の当たりは3本。カットボールで西浦のバットを粉砕した。
球速は140キロに満たなかったが、スライダーとチェンジアップに加えてカットボール、そして最大の武器であるシュートも交えた。高津投手コーチは「最初は緊張していたので、『打者と勝負してスライダーで空振りを取ってみろ』と言ったら、スライダーで空振りを取った。あれは良いボールだった」と話し、2度目の打撃投手を挟んだ上で、練習試合に登板する予定だ。
本人いわく、「人見知りするタイプなんですよ」と言うが、キャンプ早々に先輩の小川に“弟子入り”した。トレーニング方法に加え、新球チェンジアップの握りを教わった。
この日も数球を投じ、「投げ方、握り、腕の軌道を教えてもらった。掴めそうな感じがあるので、ここがチャンスと思って自分のボールにしたい」と、貪欲にレベルアップを図っている。
他の先輩投手にも食事に連れて行ってもらうなど、チーム内で徐々に溶け込みつつあるドラ1右腕。先発ローテは開幕投手が有力な師匠の小川を筆頭に、石川、館山、新助っ人のデイビーズまで4人はほぼ当確。残り2枠の争いに食い込めるかどうか。実戦が勝負の場になる。