球団の営業は落胆しているだろうが、安楽はまだ高卒2年目。済美高時代に酷使した影響で、右肩はまだ万全とはいえない。昨季まで楽天の二軍監督を務めていたオリックスの酒井投手コーチも、当時こう話していた。
「今はまだ、土台づくりの最中です。来年(16年)は二軍ローテで1年間投げて、実力があると周囲に認知させる。一軍のローテには3年目(17年)に入ってくれたらいい。焦ることはないんですよ」
安楽の潜在能力は誰しも認めているからこそ、育成は慎重にならざるを得ない。それを前倒しで、しかも「客寄せパンダ」まで任されているとしたら、いくらなんでも酷である。
過剰な期待で、安楽がつぶれないか心配だ。