高木京だけに謝罪の場…笠原ら3人と別扱いした巨人の思惑
「このたびは誠に申し訳ありませんでした」
巨人の高木京介投手(26)が9日、野球賭博への関与が発覚したことを受け、都内の読売新聞本社で記者会見を行った。冒頭、深々と頭を下げた高木京は立ったまま経緯を説明し始めた。
「週刊誌にボクの名前が挙がっていると言われて球団の調査が入りました。そこでボクは笠原さんと笠原さんの相手(NPB調査委に野球賭博常習者と認定されている飲食店経営者B)との3人で口裏を合わせ、名義貸しということでウソの供述をしてしまいました。その後も球団の調査などがあって、ボクは精神的に参っていて、これ以上ウソを突き通すのは限界があると思いました。奥さん(自分の妻)と両親に相談して、本当のことを言うことを決心しました。その後も相手の人は『真実は言わなくていい。ウソをつき通せばいい』と言ってきました。ですが、もう球団に迷惑をかけるわけにはいかないと思い、真実を話しました」
一気にそう話すと、顔を歪めて嗚咽した。
昨年10月に福田聡志(32)、笠原将生(25)、松本竜也(22)が野球賭博に関与していたことが発覚。笠原は週刊文春の取材に「自分の言葉で皆さんに謝罪していなかったことがずっと心残りでした」と語っているように、球団を解雇された先の3人に今回のような場は設けられなかった。なぜ高木京だけ謝罪会見なのか。球団は「(本人が)ファンの皆さまにおわびしたいということだった」とし、高木京も「会見は自分の希望? そうです。ファンにおわびしたい気持ちから? はい」とあくまで自分の意思だと強調。とはいえ、球団の思惑もあったに違いない。