開幕3失点敗戦の日ハム大谷に「ピークが早すぎた」の指摘
大谷が以前、162キロを記録したのは14年の球宴と10月中だった。キャンプ直後にこれほどスピードが出るのは異例だ。大谷は、同日の巨人戦では制球もよく、新球のチェンジアップも試して手応えを得ていた。すぐにでも開幕OKの状態だった。ところが、3月17日のソフトバンク戦(鎌ケ谷)では勝ち投手にはなったものの5回4失点。3月初旬のうなるような投球も見られず、明らかに調子を落としていた。元巨人投手コーチの中村稔氏がこういう。
「私も現役時代にドジャースタウン(当時は米・フロリダ)でキャンプをやったことがある。その時は、宮崎、伊東でキャンプをやってから米国へ行った。フロリダやアリゾナは気温が高いので、体がよく動く。投手陣の仕上がりは早くなる。今年の大谷は、不慣れなアリゾナキャンプで、開幕に合わせていたピークが例年より早くきたのではないか。その後、実戦が多くになるにつれてどうしてもランニングが不足する。開幕の不調はその影響もあると思う」
今季黒星スタートとなった大谷は「前半からしっかり抑えないとこういう結果になる」と反省した。次回の登板で修正してこれなければ心配だ。