錦織マスターズ初V逃す 敗因は“隙なし王者”ジョコの重圧
マイアミの奇跡は起こらなかった。
現地3日午後(日本時間4日午前4時)に行われたテニスのマイアミ・オープン男子シングルス決勝で、第6シードの錦織圭(26)は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(28)に3-6、3-6で敗れ、準優勝に終わった。
今大会は4大大会に次ぐ格付けのマスターズ。錦織はまだ、このタイトルを手にしたことはない。準決勝まではビッグ4と対戦することなく勝ち上がってきたが、最後の相手は4大大会11勝、マスターズ最多優勝の28勝目を狙う世界最強のプレーヤーだ。これまでの選手とはレベルが違う。
ジョコのサービスから始まった第1セット。錦織は相手を左右に振っていきなりブレークする。このまま流れを掴むかと思われたが、その後3度のブレークを許し第1セットを落とす。
第2セットの第1ゲームもジョコビッチにブレークされる。第1サーブが入らず、ジョコのベースライン近くへの深く、重いショットにも苦戦。ゲームの主導権を奪われたまま2-4で迎えた第7ゲーム。錦織は40-40からサーブを打った直後、左ひざを気にするそぶりを見せる。このゲームはキープするも、すぐにトレーナーを呼んで3分間のメディカルタイムアウトを要求。治療中、何度も顔をしかめた。