錦織マスターズ初V逃す 敗因は“隙なし王者”ジョコの重圧

公開日: 更新日:

 ゲーム再開後はジョコに左右へ振られ、第9ゲームでは自らのダブルフォールトにいら立ちラケットをたたきつける場面も。最後もブレークを許し、わずか1時間26分の完敗劇だった。

 ジョコは今季4勝目(通算63勝)、マスターズは最多の28勝目。優勝賞金約103万ドル(約1億1500万円)を手にし、生涯獲得賞金も9800万ドル(約110億円)を超えた。

 それにしてもジョコビッチは強い。この試合を観戦したテニスジャーナリストの塚越亘氏がこう語る。

「この試合は錦織に打たせて、それを受けてここぞという時に決めた。大相撲でいえば、憎らしいほど強かった大横綱の北の湖みたいなものです。ジョコビッチは200キロを超す高速サーブを持っているわけではないし、フェデラーや錦織のように、多彩な技を繰り出す選手でもない。テニスの内容は面白みに欠けるが、とにかく隙がない。ディフェンスは鉄壁です。そんな相手に錦織は第1サーブが52%(66分の34)しか入らなかった。それは技術の問題ではなく、まったく穴のないジョコビッチから受けるプレッシャーによるものです。しかし、彼を倒さなければビッグタイトルは手にできない。この点は課題です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭