V3の“キーマン” ソフトB内川に聞いたキャプテン像と重圧
――先頭に立って声を出すとか、背中でナインを導くとか……。
「声だって必要のない時に出しても、それこそ無意味でしょう。その辺りが、まだボクにはわからない」
――では、内川さんの考える「主将像」というのは?
「そうですね……状況によって必要なことをするのが主将じゃないですかね。とにかく、まだ模索中なんです」
■「何の不安もなくスタートを切れる選手なんていない」
昨季、日本シリーズ開幕直前に肋骨骨折が判明し、試合には出られなかった。今季もオープン戦中に左上腕骨大結節骨挫傷及び腱板炎で離脱。ケガに悩まされている。
――近年はケガが多いですが、不安はありませんか?
「順調ではないというのが本音ですね。不安がないと言えばウソになります。でも、何の不安もなくスタートを切れる選手なんていませんよ。起きたことは起きたこととして、冷静に受け止めるしかありません」
12球団随一の戦力を誇るソフトバンクだけに、巷では「優勝して当然」という見方もされている。ライバル球団の選手の中には「あの戦力は反則ですよ」と、最初から白旗を揚げる者すらいる。