SRサンウルブズ歴史的初勝利も 日本ラグビーW杯への課題
SRで海外クラブに所属する選手も高いレベルで実戦経験を積めていない。今季はFB五郎丸歩(豪州・レッズ)、SH田中史朗(NZ・ハイランダーズ)ら4人が海を渡ったが、レギュラーは皆無だ。キッカーとして期待されて入団した五郎丸のスタメン出場は、わずか1試合。途中出場しても、ここ数試合は同僚SOにキックを譲り、すっかり影が薄くなっている。松島幸太朗(豪州・レベルズ)は登録メンバー(23人)から外れるなど、出場機会さえ与えられない選手もいるほど。海外のトップ選手に交じって練習しているとはいえ、試合を通じたレベルアップを図れていないのが実情だ。実戦経験だけなら、サンウルブズの主力選手の方がはるかに上回っている。
昨年のW杯で史上初の3勝を挙げた日本は、19年のW杯での目標に4強入りを掲げている。大風呂敷を広げるのも結構だが、選手の底上げが図れなければ、絵に描いた餅に終わる。