「自分から仕掛けるべき」 マラソン福士に“逃げ”のススメ

公開日: 更新日:

「世界陸上や五輪にはペースメーカーはいません。レースは変化に富む。ライバルとの実力が僅差、または、少し自分が劣っているような場合は自らレースを組み立てて勝負することになる。自分のレースに相手を引き込むのです」

 レースの主導権を握るには、それ相応の持ちタイムが必要だ。上記3大会の優勝者は、いずれも2時間20分を切る時計があった。

 福士の脚質は「追い込み」や「差し」ではなく「逃げ」「先行」だ。スピードのあるアフリカ勢と終盤に競り合うのは分が悪い。前出の菅原氏が言う。

「だから自分から仕掛けるべきです。シドニー金の高橋は35キロ手前から飛び出し、アテネ金の野口は25キロからロングスパートをかけた。この2人より福士は力は劣るものの、おそらくアフリカ勢がまだ牽制し合っている20~30キロぐらいに飛び出した方がメダルのチャンスはあると思う」

 大逃げにかけてみてはどうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動