借金生活が目前も 虎ファン「超変革」野球の継続望む
「金本監督はたとえ借金生活に突入したとしても、『超変革』を貫いてほしいですね」
阪神ファンの宮本勝浩氏(関大大学院教授)がこう言った。
阪神は28日、巨人のエース菅野に八回までわずか1得点。敗戦濃厚と思われたが、1-3で迎えた九回に沢村から2点を奪い同点に追いつくと、そのまま引き分けに持ち込み、同一カード3連敗を阻止。13勝13敗2分けで勝率5割をキープした。
奮闘したのは「金本チルドレン」だった。九回、ゴメスのソロ本塁打で1点差に追いつくと、北條(21)、江越(23)が安打を放って二、三塁とし、支配下登録されたばかりの代打・原口(24)の中犠飛で同点とした。金本監督はこの3連戦、「メッセと藤浪で勝てなかったのは痛いが、菅野で負けなかった。若手はよく頑張った」と前を向いた。
「超変革」を掲げる金本監督は今季、若手を次々と抜擢している。この日は、ドラフト6位新人の板山祐太郎(22=亜大)を6番・左翼でプロ初スタメン起用した。一方で前日、失策を犯し、打撃でも精彩を欠いた江越をスタメンから外した。その江越がこの日、代打で結果を残したのは収穫だったはずだ。