悪天候に強行日程…錦織圭を待ち受ける“試合以前”の難敵

公開日: 更新日:

 例えば大会初日、錦織圭(26)の1回戦だ。第2セットの途中で2時間半以上、降雨中断。試合はようやく再開されたものの、第3セットの途中で再び中断し、結局、中止順延になった。

 選手のコンディションなどお構いなし。そこには強引にでも1回戦を消化してしまいたいという主催者の強い意図が感じられた。

 翌日は強い風が吹いていた。テニスの全仏オープンが行われているパリは今週1週間、こんな雨風が続くらしい。

 悪天候に加えて、会場のローランギャロスは改修工事の真っ最中。その影響で、使えるはずのコートが2面使えない。かといって日程を動かすわけにはいかない。そんな事情があって、主催者側は選手に強行日程を強いているのだ。

 錦織は以前とは比べものにならないくらい、体を鍛えている。それでも世界のトッププレーヤーたちと比べれば、まだまだ体力や、体の強さは劣る。昨シーズンは右肩や左脇腹を痛めたし、下半身も故障しがち。ケガのリスクを抱えながらの戦いが続いている。

 強行日程を強いられるのはどの選手も一緒。しかし、どちらかといえば脆弱な錦織は、トップクラスの選手たち以上にダメージを受ける可能性がある。相手と戦う以前に難敵が待ち受けている――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動