錦織マスターズ初Vにまた難敵 次戦ティエムは若手成長株
男子テニスツアーのイタリア国際(クレー・ATP1000)シングルス3回戦が行われ、第6シードの錦織圭(26=世界ランク6位)は、第11シードのR・ガスケ(29・フランス=同12位)と対戦。第1ゲームでいきなりブレークすると終始ゲームの主導権を握り6-1、6―4でストレート勝ちした。準々決勝の相手は、同15位のドミニク・ティエム(オーストリア)。3回戦で、背中の故障で前週の試合を欠場したフェデラーを2-0で破った22歳だ。
急成長しているこの若造は厄介な相手だ。強烈なサービスとスピンの利いた片手バックハンドが武器のティエムは、昨年のニース・オープンでツアー初優勝を挙げると、クロアチアOP、スイスOPを制し、年間3勝を挙げた。今季も2月のアルゼンチンOPで4勝目を手にし、2週間後のメキシコOPで5勝目と、乗りに乗ってる選手だ。
しかも、メキシコOP以外の優勝はすべてクレーコート。アルゼンチンOPでは、前年覇者で「赤土の王者」ことナダルにマッチポイントを握られながら逆転勝ち。長いラリー戦では粘り強いプレーを見せる。
錦織は昨年6月のゲリー・ウェバーOP(グラスコート)の1回戦で初めてティエム(当時同29位)と顔を合わせ、11本のサービスエースを決められ7-6(4)、7-5と苦戦した。
フェデラーは消えたが、マスターズ未勝利の錦織の前に思わぬ難敵出現だ。