“違法賭博”桃田賢斗の早期復帰を狙う両バド連盟の思惑
桃田の早期復帰を望んでいるのは国際統括団体であるBWFも同じだ。BWFのポールエリク・ホイヤーラーセン会長は5月に「バドミントン界の偉大なスターの一人。再び大会で会える日を待っている。倫理教育を受け、より強い心を持ってコートに戻ってきてほしい」との声明を発表している。
世界でトップクラスの桃田はBWFにとってドル箱。欧州や東南アジアなどバドミントンが盛んな地域では、地元ファンの集客が見込める数少ない選手だ。観客動員が落ち込めば、スポンサー離れ、大会放映権料の下落を招きかねず、BWFにはビジネス面で痛手だ。
桃田は復帰した場合、国内ランキングは下位からの再出発となる。国際大会に出場するには同10位以内が目安とされるが、桃田の実力は抜きんでているため、上位浮上は難しくない。違法賭博で世間を騒がせた桃田は、さまざまな思惑があって早ければ来年にも国際大会に出場している可能性があるというからオドロキだ。