山崎強化本部長が決断 新体操はリオ本番直前まで競争に
「主将の私も例外ではありません。うかうかしていると代表から外されてしまいます」
新体操日本代表の団体で主将を務める杉本早裕吏(20=日体大)が悲壮感をあらわにした。
15日は都内で代表候補9人による演技披露会を行い、サンバ調のリズムに乗せたリボンとフープ・クラブを実施した。
今後は国内やロシアでの合宿を経て7月1日からのW杯ドイツ・ベルリン大会を経て五輪本番に臨む。昨年の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)では団体リボンで40年ぶりとなる銅メダルを獲得したが、そのメンバー(杉本、畠山、国井、松原、熨斗谷、横田)もリオのフロアで演技できるとは限らない。
山崎浩子強化本部長は「(昨年の)メンバーは最近、停滞気味。一度、壊さないといけない」とリオ本番直前まで現在の9人から6人(補欠1人含む)まで絞り込みを続ける方針だからだ。
山崎本部長によれば「どのメンバーが入ってもレベルは下がらない」そうで、リオには9人全員を連れて行き、団体のヘッドコーチを務めるロシア人のインナ・ビストロヴァ氏とともにギリギリまで人選を行う。日本オリンピック委員会が定めた選手登録の期限は7月3日だが、故障者が出た場合などはメンバーの入れ替えは可能だという。